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「野球はつまみでいい」ハマスタでの過ごし方のススメとは

「野球はつまみでいい」ハマスタでの過ごし方のススメとは
2017/ 08/28

「野球はつまみでいい」ハマスタでの過ごし方のススメとは

「野球はつまみでいい」ハマスタでの過ごし方のススメとは

「野球はつまみでいい」ハマスタでの過ごし方のススメとは

一昔前まではスタジアムに行くということは試合=勝ち負けを見に行くことを指していたが、今はスタジアムグルメ、特殊な演出、イベントなど様々なエンターテイメントの要素がスタジアムに溢れており、それ目当てに足を運ぶことも珍しくはないほどだ。

今回はまだスタジアムに足を運んだことがない人に向け、どういった楽しみ方があるのかを探って行く。

野球をエンターテイメントとして

最近、球場ではこういった声を聞く。それは「球場で試合だけを楽しんでいる人は少ない」というものだ。 実際、ベイスターズでは靴を脱いで観戦ができるリビングBOXシートやビールを10リットルまで飲め、最上段から横浜の景色を一望できるスカイバーカウンターのチケットは非常に取りづらくなっており、試合の勝ち負けだけではない過ごし方をしている人が多いことがわかる。

では、そういったお客さんは何を求めに来ているのか。
球団広報の河村氏は「いろんなお客さんがいる」と前置きした上で野球以外のエンターテイメントの部分が必要となっていると話した。

「昔は野球の勝ち負けを楽しみに、それこそ『席に座って3時間野球を楽しむ』という方が多かった。もちろんそういう人たちはこれからも大切にしなければいけないのですが、そうではない人たちにもたくさん来てもらいたい。だから3時間と少し時間の長い野球というスポーツ競技をスポーツエンターテイメントとしてご提供したい。そのために何が必要かというと僕らは野球の勝ち負けのコントロールはできないので、球場内の食べ物を美味しくしたり特徴のある席を作ったり、面白い演出を提供することに力を注いでいます。」

今求められているのはエンターテイメントに関する考え方。お客さんは次から次へと新しいものを求めているということがわかった。

DeNAは選手寮で実際に選手が食べている「青星寮カレー」や今年からオリジナルのメンチカツを販売するなど、次から次へとオリジナル飲食をスタジアムで提供している。その中でも人気が高いのが球団オリジナル醸造ビールだ。 元々は2015年に行われた夏のビールイベントがきっかけだったと河村氏が言う。

「ベイスターズがやるビールのイベントという時に、外の地ビールとかクラフトビールだけを集めてビールのイベントをしても特徴がなく、ベイスターズらしさが出ない。せっかくやるんだったらオリジナルビールが出たりする方がいいのではないか、ということで、ベイスターズエールをつくり提供しました。」

球団オリジナル醸造ビール

野球は「間」を楽しむスポーツでもあるが、それだけにプレー以外の時間も多い。DeNAのビールはここを狙ったものでもある。

「野球観戦は3時間ある中で、プレーをしていない時間がすごく多いんですよね。そういう時間は今までトイレ休憩の時間でしたけどそうではなくて、そういった時間も楽しんでもらいたいんです。今まではどこでも楽しめるものが多かったが、ここでしか飲めない飲み物とか食べ物、ここでしか体験できない演出があるといいよねと。」

横浜スタジアムでは試合以外の「間」も楽しむことができる要素がいっぱいだ。

ハマスタの楽しみ方は無限大

試合以外の「間」といえばどこのスタジアムでも問題とされているのがトイレだ。
数が少ないため休憩時間中にトイレを使用することができなかったり、男性に比べ女性トイレの数が少なかったり、そもそもトイレ自体が汚いといったりと問題点が多い。トイレはその施設の評判を左右するくらい大事なもので、そこに行く価値を示しているとも言える大切なものだ。

しかし横浜スタジアムではトイレがいつも綺麗に清掃され、女子のトイレの数も比較的充実しているように見える。実は球団の親会社がDeNAに変わって最初に手を付けたのが女子トイレだった。

スタジアムを管理している株式会社横浜スタジアムの総務部長・馬場氏はそのことについて話してくれた。

「トイレで言えば3年計画で1年目から手をつけました。それでトイレを綺麗にし、数も増やしました。男性は用足しをするのに時間がかからないということで2階にあるトイレを4階に持って行き、4階にあった女子トイレを2階に持っていったんですよね。でも2階に男子トイレが全くないかというとそうでもなくて一番端の一塁側と三塁側の両方にあります。それでかなり女性のトイレの数は増やしました。4階も男性のトイレを若干削って女子トイレを増やすようにして。女性のトイレは数も増えましたし綺麗にもしました」

実際DeNAの女性ファンが多いのはこうしたホスピタリティがあるからだろう。

横浜ならではの楽しみ方を感じてもらいたい

横浜スタジアムは新しい様々なことを手掛け続けているが、そのうちの1つが「コミュニティボールパーク」化構想の1つにもなっている座席カラーをオレンジからブルーにするというものだ。

内野エリアの約7000席をベイスターズカラーに変更した

2016年から着工し今年は内野エリアの約7000席を変え現在、横浜スタジアムの67パーセントの座席がベイスターズカラーとなっている。 こうした新しいものを作る上で大切にしているのは「色」だと言う。それはチームカラーの青であり、横浜の地にあった観戦スタイルを提供するという意味合いが込められている。

東京五輪は目標ではなく過程に過ぎない

横浜スタジアムは2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピックで野球・ソフトボールの会場となっており現在、それに向けたスタジアムの増設・改修計画の話で持ちきりとなっているがこれに対して広報の河村氏はこう話す。

「現在計画している横浜スタジアムの増席、改修というのはオリンピックのためにとよく言われるんですけど、そんなことはなくてオリンピックが1つのきっかけに過ぎないんですよね。その先5年、10年、20年と僕らはここでやっていかなければいけないので、そこも含めてどうするか。もちろんオリンピックは1つのポイントではありますが、ゴールではないと考えています。」とオリンピックのためにスタジアムが変わろうとしているわけではないことを強調した。

ガトリングガンを荷台に積んだピックアップトラック「スーパーバズーカー」

最後に河村氏にスポーツ観戦をしたことがない人に向け、コメントをいただいた。

「野球になじみのない方に対して僕らは『野球はつまみでいい』という言い方をしています。それはビールが好きな人はここでしか飲めないビールがあるし、みんなと一緒に踊って盛り上がりたい人はダンスコンテストの時間があってそういうこともできるし、BOX席で小さい子供が靴を脱いで上がって人の迷惑にならない席があったりします。いろいろな人、それぞれにあった楽しみ方をご提供できる準備はしているので(横浜スタジアムや野球観戦に)詳しい人に聞いてもらったりしながら一度観戦してもらいたい。野球観戦、スポーツ観戦はどこもそうだと思いますけどグラウンドが見えた瞬間の楽しみとか高揚感というのはすごく大きいものがあるので、あれを一回味わうと癖になるんだろうなと思いますね」

「DREAM GATE CATCHBALL」の様子

横浜スタジアムでは※「DREAM GATE CATCHBALL」といったグラウンドを解放してキャッチボールが無料でできる取り組みも行っている。試合を見る以外でも楽しめる横浜スタジアムを覗いてみてはいかがだろうか。

※開催日は横浜DeNA公式ホームページをご覧ください。

文:荒井 隆一

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