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前人未到の新たな技を作り出し、一躍世界のトップアスリートに!

SASAKI MOTO 前人未到の新たな技を作り出し、一躍世界のトップアスリートに!
2017/ 08/01

前人未到の新たな技を作り出し、一躍世界のトップアスリートに!

佐々木 元

前人未到の新たな技を作り出し、一躍世界のトップアスリートに!

スピンやジャンプ、華麗なトリックを競うBMXフリースタイルフラットランドで世界一に輝いた佐々木 元 選手。彼の爽やかな笑顔の裏には凄まじい努力の積み重ねがあった。誰にも見つけられなかった技を生み出し、頂点まで上り詰めた彼が見つめる景色とは?

誰かの真似をしても評価されることはない。

どういうきっかけで、新しい技の発明に至ったのでしょうか?

試合に勝てなくなってしまったことがきっかけですね。というのも、BMXフラットランドはオリジナリティを魅せていくスポーツなので、披露する技が新しいものであれば印象に残りやすく審査員も評価しやすいからです。

最初から新しい技を作ろうと考えていたのでしょうか?

いえ、実は当時の僕は「全部のライダーの技ができたら最強だ!」という変な考えがあったので人の技のコピーばっかりしていました。
ただ、そうなると既存の技をプレイする僕のスタイルではどんなに難しい技をできるようになっても次第に評価されなくなっていき、最終的には全日本選手権も上位10人にも入れない状況になっていきました。

どのように、その状況を克服されたのでしょうか?

初めはどうすれば試合に勝つことができるのかわからなかったので、ひたすらにBMXを練習していましたね。練習量だけで言うと一日何十時間、月に合計300時間ぐらい練習をしていました。
ただ、それでも勝つことができない。葛藤を抱えながらも頭を使い、体を使い、新しい技を考える日々の中で、ある時にポッと頭の中にひらめいたのが「モトスピン」という技でした。

BMXで新しい技を生み出すことは難しいと思いますが、佐々木にさんもやはり難しいと思われましたか?

もちろん難しいです。一般的にBMXフラットランドで新しい技を作ると言えば、スイッチ(技と技をつなぐ部分の技)を作ったという意味になります。スイッチは何千種類ある技と何千種類ある技の掛け合わせで、できあがるので組み合わせと独自性のある動きをミックスすれば、自分流のスイッチは比較的見つけやすいんです。
ただ、僕の発明したモトスピンは、スイッチと違って掛け合わせではなく一個の技なので、それを見つけるのはスイッチを見つけるよりも更に難しいんですね。なぜなら、今まで何百万人といるBMXライダーがたどり着いていない技を生み出したということですから。

僕も頭の中でモトスピンがひらめいて、やってみて、成功した時は本当にびっくりしました。モトスピンができた瞬間を見ていた先輩たちも「え?それ何?」みたいな反応で、その先輩の反応を見た瞬間はめちゃくちゃ僕も鳥肌が立ちましたね。

佐々木 元 選手の「モトスピン」のプレイ動画

すごいですね。新しい技を生み出すコツなどはありますか?

コツはわかりませんが、新しい技は本当に何千人、何万人といる選手達が考えても出てこなかった技を見つけないといけないので頭を使っても出てこない事が多いんですよ。だから、当たり前の話なのですが、新しい技を見つけるためには頭を使い、体もしっかり使う事です。あとは偶然性に伴って、その技の発明に至ると思います。僕はそういったことでモトスピンを生み出すことができました。

技を極めつづけて、掴んだ世界一という称号

そこから、新しい技によって佐々木選手はどのように評価をされるようになりましたか?

モトスピンを世に出してからは日本で出た大会を全戦優勝していて、15大会連続で優勝したんです。というのも、モトスピンという技はひとつの始まりでしかなかったんです。当初、発明したモトスピンは10段階ぐらいあるうちの1段階目の技だと気づいたんです。要するに、誰も生み出せなかったその技はまだ進化途中の技でその先にまだ誰もできたことのない技があったんです。

そこからは必死で練習をして、徐々にモトスピンを進化させていきました。そのおかげで、普通なら大会で新しい技を使って勝つと、次回大会からは審査員の見る目が厳しくなるのですが、毎試合モトスピンがバーションアップしているので、審査員や観客も面白がってくれて、15連勝という輝かしい成果を残すことができました。

また、毎年世界中の選手が、その年の誰が一番BMXのシーンにインパクトを残したかを決める『NORACUP』というラスベガスで開催されるイベントがあるんですけど、その中のNo1.ライダー・ザ・アワーという部門で優勝しました。それで世界一という称号を初めて手に入れましたね。

世界一のライダーとして選ばれて、表彰を受けた時はどんなお気持ちでしたか?

でっかいトロフィーをいただきましたと言いたいところなんですけど、ラスベガスには行ってなかったんですよ。というのも、実は表彰式に行っていけていないんです。というのも、招待メールが来ている事を本当に知らなくて、外部のメールは迷惑メールフォルダに入っていて、ノミネートがあったことすら知らなかったんですよ。

驚きました。。。。

それぐらい練習することだけが好きで、そういったイベントにあまり興味がなかったんですよね。(笑)

ある日、色々とサポートしてくれている人から「モト、お前の名前で国際電話が掛かってきたよ」と電話が来たんですよ。その時、僕は原宿で買い物をしていたんですけど、「ラスベガスから招待来てない?」と聞かれて、「いや、全然知らないんですけど」と応えると、「お前の名前めっちゃくちゃ呼ばれてるけど、これ大丈夫かな?」と言われたんです。
後からわかったんですけど、僕、表彰式をすっぽかしてたんですよ。NORACUPで初めて表彰式に来なかった人になってしまったんです。後で、表彰式の動画を見てみたんですけど「モトー!どこにいるんだー?早く舞台に出てこーい」ってラスベガスの会場で僕のことを呼んでいました。

世界一になってみて、はじめて見えた景色と現実

その後、世界一になってからはどう活動されるようになったのでしょうか?

あのトロフィーを直接もらいたかったなと思って「もう一度、 NORACUPで世界一を取る。」と決意しました。そこから、より一層、頑張って練習をしてモトスピンも究極の状態までに仕上げました。

そして、僕のプレイの動画をネット上に出すと翌年のNORACUPに選ばれ、ラスベガスに行ってトロフィーをもらうことができました。2年連続で1位を獲れたのは、アジア人で初めてだったので凄く嬉しかったですね。

2度も世界一を取られたんですね。かっこよすぎます。

でも、そこがまた大きな転機になったんです。NORACUPで表彰を受けて、しっかりトロフィーを貰って、日本に帰ってくると同じBMX選手からは「2年連続で取るなんて神だよ」とか言われて、褒めてもらえたりもしたんですけど、騒がれているのはアメリカ人や同じスポーツ界隈の人ばかりで、一般の人にはその凄さが全く伝わっていなかったんです。もちろん、メディアの取材も全然来なかった。
僕はその時、初めてBMX競技の現実を思い知りました。なにより、自分が世界1位を獲ったのにも関わらず、依然としてアルバイトをし続けている状況が悔かったですね。

そこからはスポンサー探しやショーに参加したりする回数を増やして、お客様に見てもらえるように工夫して、BMXを仕事にしていかないといけない。と思うようになって、色々動き回るようになりました。

世界一を獲得するまでは、自分のプロ意識は低くかったと思います。ただ楽しいからBMXをやっていた。けれど、世界一を獲れたからこそBMX自体をどうしていくべきか、どうあるべきかということを考えるようになりました。今思えば、世界一を取ってゴールじゃなくて、世界一は通過点でしかなかったですね。

後編はこちら:余暇の過ごし方はスポンサー獲得?! 天才に勝ち続けた凡人の非凡なマインドセット
文:MOVE編集部

PROFILE

選手プロフィール
佐々木 元

佐々木 元

1985年5月生まれ。千葉県松戸市在住。BMX競技の中でスピンやジャンプ、華麗なトリックを競うフラットランドという競技で世界を舞台に戦うライダー。史上最多8度の全日本選手権ラウンド優勝記録を持ち、2010年、2011年にはBMX界で最も権威のあるアワード“NORA CUP”をアジア人初の2年連続で受賞した。世界的有名なMonster Energy所属ライダーとしてX-LARGEやLUMINOX等多くのスポンサーに支えられながら、再び世界一になる事を目標に活動中。2016年度『世界ランキング5位』

獲得タイトル
●全日本選手権(KOG) 年間ランキング
2010年/優勝
2011年/優勝
2012年/優勝
2013年/2位
2014年/優勝
2015年/優勝
2016年/世界戦の為不出場
●BMX世界(BFWC) 年間ランキング
2010年/2位 
2011年/2位 
2012年/2位
2013年/怪我の為不参加
2014年/6位
2015年 /4位
2016年/5位
●BMX『NORACUP』
2010年/世界NO,1ライダー賞受賞
2011年/世界NO,1ライダー賞受賞
2014年/世界TOP5に選出
選手公式ウェブサイト http://motosasaki.p2.weblife.me/ 選手公式SNSアカウント

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PROFILE

選手プロフィール
佐々木 元

佐々木 元

1985年5月生まれ。千葉県松戸市在住。BMX競技の中でスピンやジャンプ、華麗なトリックを競うフラットランドという競技で世界を舞台に戦うライダー。史上最多8度の全日本選手権ラウンド優勝記録を持ち、2010年、2011年にはBMX界で最も権威のあるアワード“NORA CUP”をアジア人初の2年連続で受賞した。世界的有名なMonster Energy所属ライダーとしてX-LARGEやLUMINOX等多くのスポンサーに支えられながら、再び世界一になる事を目標に活動中。2016年度『世界ランキング5位』

獲得タイトル
●全日本選手権(KOG) 年間ランキング
2010年/優勝
2011年/優勝
2012年/優勝
2013年/2位
2014年/優勝
2015年/優勝
2016年/世界戦の為不出場
●BMX世界(BFWC) 年間ランキング
2010年/2位 
2011年/2位 
2012年/2位
2013年/怪我の為不参加
2014年/6位
2015年 /4位
2016年/5位
●BMX『NORACUP』
2010年/世界NO,1ライダー賞受賞
2011年/世界NO,1ライダー賞受賞
2014年/世界TOP5に選出
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佐々木 元

佐々木 元

1985年5月生まれ。千葉県松戸市在住。BMX競技の中でスピンやジャンプ、華麗なトリックを競うフラットランドという競技で世界を舞台に戦うライダー。史上最多8度の全日本選手権ラウンド優勝記録を持ち、2010年、2011年にはBMX界で最も権威のあるアワード“NORA CUP”をアジア人初の2年連続で受賞した。世界的有名なMonster Energy所属ライダーとしてX-LARGEやLUMINOX等多くのスポンサーに支えられながら、再び世界一になる事を目標に活動中。2016年度『世界ランキング5位』

獲得タイトル
●全日本選手権(KOG) 年間ランキング
2010年/優勝
2011年/優勝
2012年/優勝
2013年/2位
2014年/優勝
2015年/優勝
2016年/世界戦の為不出場
●BMX世界(BFWC) 年間ランキング
2010年/2位 
2011年/2位 
2012年/2位
2013年/怪我の為不参加
2014年/6位
2015年 /4位
2016年/5位
●BMX『NORACUP』
2010年/世界NO,1ライダー賞受賞
2011年/世界NO,1ライダー賞受賞
2014年/世界TOP5に選出
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